あとがき―静寂の間に揺らぐ、揺籃

あとがき。

のろのろと書いていた連載（？）もようやく後半に入りました。短時間でまとめると練りが浅くなるし、長い時間渡って書き続けていると途中で考えが変わったりして、一つの話にまとめるのはなかなか難しいものです。
リアンはマセガｋ……類まれなる程に賢い少年だから、振る舞いも大人びているんだけれどたまにこういう子供っぽいところを見せると可愛いなぁとか思いながら考えた話です。それから予想外だったのが、書いてる途中でリアンの実母の話が入ってきたこと。彼の幼少時の境遇は何かしら考え込んでしまうものがあります。そして、それも最初かなりあっさりと済ませようと思っていた予定が、かなり話のメインに食い込んでしまったこと。

あとタイトルの中の『揺籃』という言葉は、こっそりダブルミーニングにしているつもりです。もう一つの意味はこの連載では表立って出さないようにしたいな、と思っているので、お暇な方がおられたら推測してﾆﾓﾆﾓしてくれると私がﾓﾆﾓﾆします。

幼少時の記憶と、とある気持ちの、始まり。